高齢者のモンテッソーリ認知症ケア
「高齢者のモンテッソーリ認知症ケア」
の講演会へ参加してきました。
講師はオーストラリアを始め、
様々な国でモンテッソーリメソッドの認知症ケアを行っている
アン・ケリー先生。
日頃から
”乳幼児だけでなく、
障害者や高齢者にとっても
モンテッソーリメソッドは有効であるはず!”
と思っていました。
ですので、今回の講演会のお知らせを頂いた時
「絶対に聞きたい!!」
と思いました。
お知らせを下さった恩師、
お留守番をしてくれたまーやとなっち、
子ども達を引き受けてくれた実家家族、
みんなに心から感謝しています。
行って本当に良かった!!!!!
講演会を聞き、強く感じたのは
”社会的弱者の人としての尊厳を奪い過ぎている”
ということ。
こども
高齢者
障害者など
社会的弱者とされる人たちも人間。
人として平等であり
尊厳を護ることは当たり前。
でも、その当たり前は当たり前にされていない。
できない!
危険!
そう思い込み、意欲を奪う。
与えることより奪うことの方が多いのでは?
今日紹介された様々な実践の中の1つ
ある重度認知症の女性。
彼女は自分の名前も、
家族構成も、
住んでいる場所も分からない。
夕方になると
「家に帰りたい!」
と言って大変だったそうです。
その方は、以前小さなお店を経営していたということが分かった。
そこで、施設の中に売店を作った。
販売する物の値段は4種類。
彼女は一人で売店を切り盛りすることができたそうです。
計算だって暗算で、間違うことなくできる!
1日1時間しか開いていない売店。
でも、その売店で働き始めてから
「家に帰りたい!」
と言わなくなったそうです。
自分のことは何も分からないのだから、
売店を経営するなんて無理!?
そんなことが出来るはずない!?
そう思うのは簡単。
させない方がラク。
他にも様々なお話を聞き、
実際に映像も見せて頂きました。
施設の入居者の方達の生きいきとした表情が素敵だった!!!
みんな自分の役割があり、
自分がしたいことを、したい時にできる環境がある。
モンテッソーリの環境の中で
生き生きと活動をする子ども達の表情と重なった。
自立したい
探求したい
自尊心を抱いていたい
人のために何かをしたい
そんな思いは、子どもでも、障害者でも、高齢者でも、
誰だって持っている。
でも機会をなかなか与えられない。
奪う方が簡単。
でも与えることの方が、お互いの人生を豊かにできる。
人が人として在るために
私達は知らないことが多すぎる。
知ることで
固定概念に囚われなくなる。
本当に必要なことを知ることができ、
私達にできるサポート方法を知るとができる。
高齢者のモンテッソーリケア
もっと学びたくなりました
きっと今回の講演会を機に、
日本国内でもモンテッソーリ的高齢者ケアが広がっていくと思います。
また、広がって欲しいと思います。
死ぬ直前まで
その人がその人であるために
本当に必要なサポートができる日本にしたい。
Tag:モンテッソーリ教育について