ついに
早朝に母からの電話。
前日の夜に
「あれっ?伯母ちゃん、まだ生きてる?」
って、なっちに聞かれてドキっとした。
何となく
お盆を無事に迎えられるかしら
という不安があったから。
そして早朝の電話。
覚悟をしていたような
覚悟はできていなかったような
まーやとなっちに
「伯母ちゃん、死んじゃったって」
と伝える時には、涙が溢れていた。
まーやとなっちと3人で、暫く大泣き。
そして
「会いに行こう!今までの感謝と、お別れをしっかり伝えよう!」
と、出かける準備をしました。
幸い、実家へ泊まりに行く予定で準備をしていました。
なので洋服や下着類を数枚追加し、
喪服などの準備をしただけで、直ぐに出かけられました。
本当は翌日に会いに行く予定だった。
1日早まった。
そして、もうお喋りもできない。
新幹線に久しぶりに乗った子ども達!
「久しぶりに新幹線に乗れるのは嬉しいけど、でも心から喜ばれないね…」
と、まーや。
ふとした瞬間に、泣きそうになる。
「僕、伯母ちゃんの顔を見れないと思う。
いいかな?」
と、まーや。
「いいよ。
まだ認めたくないよね。
でも、顔を見てしまったら、認めざるをえんもんね。
まーやが、見よう!って思ったら、その時に見てあげて。」
と伝えていました。
伯母の顔を見た瞬間、涙が溢れました。
「あぁ、本当に死んでしまったのだ」
でも、穏やかな表情でした。
苦しまずに逝ったのなら、それが1番良い。
今年のお正月に入院し、
ずっと頑張ってきた伯母。
「もう1回お出掛けしたいねー!
その為に頑張るよ!!」
と言っていた。
お出掛けが大好きだった伯母。
出掛けられないのは、とても苦痛だったと思う。
でも入院生活が長引き、ドンドンと体と心が弱っていく。
「充分頑張ったよね?」
という言葉も出てきていた。
まだ生きていて欲しい
という思い。
苦しみから解放してあげたい
という思い。
どちらも本当の思い。
ずっと抱えながら、伯母を見守っていた。
大好きだった夫を見送って約13年。
伯母は寂しさに耐え、よく頑張って生きていたと思う。
友人達にも恵まれて。
やっとやっと伯父に会えて、
伯母は喜んでいるだろうか。
そうだと良いな。
斎場に着いて暫く経った頃
「お母さん、伯母ちゃんの顔を見たいから、一緒に行ってくれる?」
と、まーや。
一緒に行くと、泣き崩れていました。
「本当に死んじゃったんだね。
もう会えないんだね。
もう笑顔も見れない。
声も聞けないんだね。
寂しい!
心が痛い!!」
と。
傍にいたなっちも、ポロポロと涙を流していました。
「起きてー!って言ったら、起きそうなのにね。
もぅ起きないの?」
って、なっち。
初めて人の死に直面するなっち。
動揺しながらも、
なっちなりに受けとめていました。